ケアキャップいろいろ その1
最近投稿が止まっていましたが、その間こんなものを編んでいました。
ケアキャップ、医療用帽子です。🙂
抗がん剤治療をする方が、ニットキャップが欲しいということで。久々に棒針編みしました。
写真左2枚はスパイラルソックスの編地、右は2目ゴム編みとなわ編みで、どちらも伸縮性が良いです。
かぎ針編みも考えましたが、実用重視で、制作スピードや諸事情も考えると棒針編みが良いかと。
かぎ針編みのリブ編みという選択肢は、素材が夏糸だとテンションの調整がむつかしそうなのと、細かくて時間かかりそう。
私の場合、細くて伸びない綿糸や糸割れしやすい糸でコツコツ畝編みするのは、根気が続かなさそうで・・。
あと、かぎ針編みの編地は棒針編みより厚地になるので、夏は難点になりやすい。
ケアキャップだと、透かし編みは肌が見えてまずそうです。
ソックヤーンなどの伸びるタイプの糸なら、かぎ針編みでいいかもしれませんが、お高い帽子になります。
短期間で量産、手持ちの綿糸でできる、既知の編み方で実績あるもの・・・・
と考えたらこうなりました。
この糸の素材は綿とアクリルの混紡、太さは合太くらいです。針は4号を使いました。
市販の帽子と比べるとやや厚手ですが、これ以上細い糸だと編む時間もかかるので、このあたりが妥協点でした。
市販の夏用帽子に近いものを編むなら、極細とか合細とか、細くて柔らかい糸がいいのかなと思います。
こちらの帽子は、違う編地にしました。洗い替えに 3 枚編んだんですが、さすがに皆同じだと変化がないかなと。。
Anne Gagnon さんの Ditto
というフリーパターンを参考にさせてもらいました。
Raverlyのページ:https://www.ravelry.com/patterns/library/ditto-3
英文ですが、チャートが記載されているので模様がわかります。
糸・帽子のサイズ・ゲージから目数が大体決まったので、それに合うようなシンプルなゴム編みの模様を探しました。ゴム編みの本数は調整しましたけどね。😺
ネットで調べてみると、医療用帽子にも色んなデザインがありますね。 -> 楽天のページ
ゆるめでふんわりかぶるデザインもいいなぁと思いました。
今回は「普通のニットキャップがいい」という希望でしたが、人によって好みとか、似合うデザインはさまざまかと思います。
サイズも大事ですね。今回は2/3程度編んだ状態で本人にかぶってもらい、どんな感じかチェックしてサイズを調整しました。
まだ自毛があるときにこのくらいなので、抜けてしまったら少し小さめのほうがいいかも、とか。
手編みのプレゼントでも、市販のものを買うにしても、サプライズもいいのですが、本人の好みやサイズに合うものは大事だと思います。
せっかくプレゼントしても、サイズが合わない、形が合わない、着用感が合わない、厚みが違う、肌に合わない、洗濯が面倒、などなど、アンマッチな要素があると使ってもらうのが難しくなります。受け取った人もそういう時はちょっと残念かも。
私は、手作りなら愛情があるから無条件にいい、とは思っていなくて、できるだけ受け取り手に喜んでもらえるものとか、少しでも使えるものを作ってあげたい気持ちがあります。
それって理想で、ほとんど実現できてないですけどね。。😆💦
いつかはそういうものをさっくり作れるといいなーとは思ってます。修行はつづきます。。